苦渋の選択

 和歌山県太地町の伝統的な追い込み漁によるイルカの入手で、世界動物園水族館協会

(WAZA)より会員資格停止、1ヶ月以内に報告がなければ除名を通告された日本動物園水

族館協会(JAZA)は、加盟会員動物園館を対象に残留か、脱退かの回答を19日に締め切

った。

 会員の投票結果は残留99票、離脱43票、無効7票、無投票3票で、残留要望を決め、

だちにWAZAに結果報告をした。

 

 今後、イルカを飼育している水族館の選択としては…

  ・国内外の水族館より購入または貸し借りをする

  ・自前の施設で繁殖させる

  ・JAZAを脱退し、太地町から購入する

  ・イルカを諦めて、他の動物に切り替える

など、この4つの選択肢しかないでしょうね。

 JAZAからの脱退を将来的に考えている園館もあり、大分県の大分マリンパレス水族館・

みたまご、和歌山県のくじらの博物館、静岡県のあわしまマリンパークと下田海中水族館

4館が回答している。

 

 

 名古屋港水族館の日登館長は、「今あらためてWAZAが問題提起しているから、どうなん

すか?ことではなくて、最初から我々は研究推進を図ってく上で、繁殖を最大のベースと

して考えてきた。

 できるだけ類似的な環境をつくっていく中で、技術的な(繁殖の)レベルアップを図ってい

られるような環境を作っていければ良いなというのが私的な答えで意見です。

 将来の繁殖を考えた中で、飼育や繁殖、研究を進め行きましょうとやってきた。子育ては、

どういう風にするのか、なかなか未知な部分もありましたので、それらも飼育員も併せた中

勉強して、現在の成功している部分に繋がっているものですから、踏襲しながら繁殖研究

進めて行くことをベースに考えてやってきましたので、これからもずっとこれから続けてい

きたいと思っています。」と述べている。

 同館では、15年前よりバンドウイルカの飼育をして、

現在16頭のうち14頭が太地町から購入した個体。

過去、2010年5月、2011年1月、2013年5月の3

出産したが、うまく息継ぎが出来なかったり、未熟な

状態で産まれたりして当日から数日の間に死亡してい

る。

 そこで、展示用のイルカ1プールを出産・育児用のプ

ルとして環境を改善。産まれる前後には、プールサ

イドに四角い箱を積んで飛び出さないようにしたり、突

起物にはカバーを掛けたり、観覧エリアを制限したりし

ました。出産後は泳ぎが下手な仔がプール壁面にぶつからないように、一週間ほどは24時

間飼育員が注視して、壁から引き離など注意を払っていました。

 2013年9月にアンがユウを産んだ頃、妊娠していたゼロを一緒のプールに入れて育児の

ウハウを覚えさせた結果、翌年8月にカイを産み、今も順調に育っています。